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【レビュー】Withings Body Cardioレビュー

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公開日:2019/03/25

 

お久しぶりです。年末以来更新できていませんでしたが、今年も細々とやっていきたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。

さて、今回はスマートスケールWithings Body Cardioのレビューです。

 

はじめに

レビューに入る前に、Whithngs Body Cardioを選んだ理由を簡単に説明しておきます。理由は次の通りです。

  • Wi-Fi対応
  • デザインがいい
  • Google FitやiOSヘルスケアに対応

まず、Wi-Fiに対応していることで、近くにスマホを置いておくことなく体重などの記録が可能です。多くのスマートスケールはBluetoothスマホとペアリングし、そのスマホ経由で記録をつけます。そのため、体重計に乗るときは近くにスマホがある必要があります。これはかなり面倒だと思うのでWi-Fi対応は必須でした。以前、実家にスマートスケールをプレゼントした時も同じ理由でWi-Fi対応機種に絞ったのですが、当時から対応機種はほとんど増えていませんでした。あまり需要がないのでしょうか。

Wi-Fi対応という条件だけでタニタBC-508かWithingsのほぼ2択になりました。あとは私がタニタのデザインよりもWithingsのデザインの方が好みだったことや、将来的にGoogle FitやiOSヘルスケアと連携する可能性を考えてWithingsを選択しました。

ちなみに100g単位で測りたいという要望もあったのでBodyやBody+ではなく、Cardioにしました。

 

レビュー

外観

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外観は普通の体重計よりもかっこいいです。知らなければ体重計とは気付かないかもしれません。通常の体組成計は体脂肪率などの計測のために天板が電極にありますが、Withingsの商品は透明電極を使っているのか、分かりやすい電極がありません*1。これも外観をスマートにできている理由だと思います。

 

使い勝手

総じて使い勝手はとてもいいです。理由はいくつかありますが、私が特に良いと感じている点を3点ご紹介します。

 

乗るだけでいいから楽

Withings Body Cardioには測定者の自動認識機能があり、乗るだけで測定と記録が可能です。他のスマートスケールでは測定者の自動認識機能がないものもあり、例えばタニタBC-508は、自分の情報が登録されているボタンを押してから測定する必要があります。Withings Body Cardioであればその必要はありません。乗るだけで自動的に人を認識してくれ、その人のアカウントに結果を記録してくれます。

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左上にアカウント名が表示されます(モザイク処理済み)

 

過去のグラフと前回との差が出てわかりやすい

これは使ってから気づいたのですが、Withings Body Cardioは測定値だけでなく、推移グラフ、前回からの差分が出るため、ひと目で傾向を知ることができます。また、測定値の標準に対する位置も表示されます。このため、大まかな推移を知るだけであれば、アプリを開く必要すらありません。

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左:体重の推移グラフ、右:体脂肪率の位置(この例では▼が太線の範囲内のため標準)

 

天気予報が案外いい

購入前はこんな機能誰が使うんだと思っていた機能ですが、意外と使えました。

私は仕事が忙しい日などはテレビを見ない日もあります。そのため、天気を知るには天気予報アプリを開くなど、能動的な動作が必要でした。ところが、体重計にはほぼ毎日乗ります。そのため、体重測定のついでに天気を表示してくれるのはとても便利でした。特に忙しい人などにはおすすめできると思います。

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天気は午前と午後を並べて表示しており、19:00以降に乗ると翌日の天気の予報となります。

 

アプリ

アプリは今どきのデザインで見やすいです。起動した画面で体重をタップすると測定値の詳細を見ることができます。詳細の画面ではピンチイン・ピンチアウトで表示期間を変えることができ、表示期間が長くなると移動平均線?のような線が表示されます。そのため、日々の測定ばらつきを取り除いた「傾向」も容易に知ることができます。

また、プログラムというタブがあり、アクティビティや体組成の測定結果を友達と競うことができたり、妊娠トラッカーなどで体調管理の補助ができたりします。この機能は他のスマートスケールでは見られない面白い機能かもしれません。私はまだ使っていませんが。

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左:起動画面、中:詳細、右:プログラム

 

不満点

ここまで褒めてきましたが、不満点がないわけではありません。以下に不満点を3つ記載しておきます。

 

冷たい

天板がガラスなので冷たいです。私は末端冷え性ですので冬場は結構辛いのではと思われます。ここは我慢するしかないのですが。

 

重い

タニタBC-508に比べると重く感じました。実際、BC-508が1.3kgなのに対し、Withings Body Caridoは2.6kgです。そのため、洗面台の下にある体重計置き場から出してくるのがちょっと面倒です。

 

体組成測定モードが複数あり分かりづらい

Withingsのスマートスケールには、体組成の測定モードが「デフォルト」「アスリート」「ジャパニーズ」の3種類あるため、どれを選択すればよいか分かりづらいです。Withingsによるとそれぞれ計算式が変わるようで、精度を上げるために必要とのことです。「アスリート」に関しては、週8時間以上の運動をしており、心拍数が60bpm以下の方は選択するよう記載がありますが、「ジャパニーズ」に関してはどういう人が選択すべきか、記載がありませんでした。

私は「ジャパニーズ」の方が過去の測定結果に近かったため、「ジャパニーズ」を使用していますが、友人は「デフォルト」の方が過去の測定結果に近かったりと日本人だからといって一概に「ジャパニーズ」というわけでもなさそうです。*2

 

まとめ

今回はWithings Body Cardioのレビューをしてみました。不満点もありますが、総じて満足度は高いです。値段も決して高すぎるとは感じていませんし、興味のある方は是非購入してみても良いと思います。

 

 

  

 

*1:実際は縞々の部分が電極です。

*2:念の為ですが、友人は日本人です。