無線給電「Pi」が魅力的な件
公開日 :2017/10/01
先日発表された無線給電「Pi」がとても魅力的なので今回はその紹介をしたいと思います。
Piとは
Piはスマートフォン・タブレットなどを無線で充電するための機器、及びそれを開発しているベンチャー企業の名前です。Piの共同設立者のJohn MacdonaldとLixin Shiは共にMITの出身で、MITが円周率のπと縁が深いことからこのように命名されたようです。Piの公式ページはこちら。
Piの魅力
位置・向きに制約がない
Piは充電する機器の位置・向きに制約がありません。Qiなどの通常の無線充電では、充電台上の決まった向きに置く必要がありました。Piはそのような制約がなく、下の画像のように周辺に無造作に置くだけで充電ができるのです。
30cmまでなら離れていても充電できる
Piは充電台から離れていても充電できます。具体的には約12インチ(=約30cm)までとされています。30cmといえば、本当に自由に取り回すには不十分ですが、下の画像のようにオフィスでスマートフォンを触る程度であれば十分と思われます。
Qi互換
PiはQiと互換性があります。Qiは既にAndroidの一部に採用されており、iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone Xにも採用されました。PiはこのQiと互換性がありますので、Qiに対応したAndroid、iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone Xをそのまま充電することができます。
その他
Piは複数台の充電にも対応しています。最大台数は公式ページにも記載がありませんが、Piの最大出力は20Wなので、5V/0.5Aであれば8台充電可能ということになります。また、Piは10Wの急速充電に対応しています。下記のTechCrunchの動画ではiPadを充電するシーンも記録されています。
Piの今後
Piは現在絶賛開発中です。発売時期も、「2018年のどこかで発売される。」とだけ明言されています。また、Piの値段も決まっていません。($200程度とのアナウンスはされています。)
Piは現在、公式サイトで事前予約を受け付けており、先着314名(円周率の3.14から来ているのでしょう)に$50の割引を行うとのことです。
まとめ
今回は無線給電のPiについてまとめてみました。向き・位置・距離に制約がない真の無線充電としてとても期待しています。また、Qi互換なので、Qi対応のAndroidやiPhoneをお持ちの方にはオススメなので今後の動向に注目したいと思います。